バイオリン製作 表板
2013年 06月 11日
表板の隆起はとりあえずの所まで完成。 いつも使っている所の材料ではないせいか、
削っている時の木の香りがなんか違います。硬さも結構ちがうな。。。 他のも削ってみないと個体差なのか
何なのか解らない。
とりあえずハーゼが結構入ってるので見た目は派手でいいですね。
前回のガルネリモデルで隆起の高さについて色々考えてみたりしました。
毎回隆起の高さについては材の硬さや厚みとは別に考えていました。というか隆起の高さ自体は最初に設定した数値に向かって仕上げていました。(多くの製作者はそんな感じだと思います)で、そこから隆起や板厚で音の調整をしていましたが、
隆起の高さ自体も個別で考えるのではなく、材料の硬さなどによって変えることで、よりプレートチューニングを上手くコントロールできるんではないかと考えました。
表板では現代は15.5mmくらいが標準的な高さだと思いますが、 自分の今の隆起や板厚の調整では
若干低めに仕上げた方が調子がいいみたいです。
同じ方向に仕上げていくとしても 色々なアプローチがあるので、どれも間違っているわけではないので
なおさら難しいですね。
木目はお気に入りです!! ニス塗ったら一層綺麗に仕上がります。
村川ヴァイオリン工房
http://murakawa-strings.com