内枠 or 外枠
2013年 06月 20日
アマチュア製作者の方からニスを売ってくれとチョイチョイ問い合わせがくるので、バイオリン製作&修理用のニ
スの販売を考えています。 近日中にHPに詳細を載せる予定です。。
危険物も含まれているので通販はしません。対面販売のみの予定です。
バイオリン製作のほうは少し進みました↓
表、裏は 大体厚みだしも終わり、 横板の準備です。
今回は外枠での製作です。僕はヴァイオリンに関しては基本的にはモデルの指定などない場合は外枠で製作しています。
内枠の方がいいとか、外枠の方がいいとか賛否両論ですが、
一つ言えるのは上手な職人が作ればどちらで作っても綺麗に出来上がります。
一応、ストラドが内枠で作っていたので、こちらが正統派というのが一般的な意見だと思います。
外枠はフランスで考案された製作方法だといわれています。
日本ではプロ、アマ問わず、8割位の製作者が内枠で作っていると思います。(弊店調べ)
その理由を考えてみると、
① ストラドが内枠で作っていた。
② 日本で出版されたバイオリン製作関係の本に外枠での製作方法を詳細に指南したものがほとんどない。
(もしかしてあるのかも知れませんが、自分は今まで一冊も見たことありません。)
③ 外枠製作で使う「バネ」といわれるクランプが 日本国内では販売している所がない。
(やる気と気力と体力があれば、簡単に自作できます。)
そんな感じだと思います。まぁ②、③が主な原因な気がしますが。。。
他の国ではどうだか知りませんが、 イタリアのクレモナに限っていえば、 内枠、外枠と半々くらいでは
ないでしょうかね。(個人的に感じた印象です。)コントラバスを外枠で作っている猛者もいました。
ちなみに、G.B.モラッシー家は息子も甥っ子も外枠です。一方、ビソロッティ家は内枠にこだわって製作しています。製作を始めたばかりだと内枠から習い始めることのほうが多いでしょう。
内枠、外枠どちらにもメリット、デメリットがあると思います。
横板の厚み出し。
くし刃で削っているのでちりちりの鉋くずが出てきます。大体厚みがでたらラジエラで仕上げていきます。
後はカテーナの製材↓
20年以上前の材なのでよく乾燥しています。
先日の川越シェフも言っていましたが、インターネット社会の恐ろしさを私も痛感しました。
ポチポチとポチっていたらこんなことになってしまいました↓
ア〇ゾン恐ろしいな。。。
村川ヴァイオリン工房
http://murakawa-strings.com