豆鉋の製作
2015年 03月 21日
出張前に少しだけ時間ができたので、去年ドイツに行ったときに企画していた豆鉋の製作をすることにしました。(ドイツで出会ったY氏の豆鉋製作の情熱に感動しました。)
とはいっても、 完成品を見せてもらっただけなので作り方は分からないので、とりあえず試しに一つ作ってみるのが早いかと。
それでは、プロトタイプの製作開始↓
素材は真鍮です。 鋸で切り出して、焼鈍しします↓
そして、柔らかくなったところで、くるんと丸めます↓(文章にするとなんてことありませんが、この作業が一番大変でした。)
ロウ付けします↓
底面もロウ付けしていきます。↓
底面ははめ込み式にしたかったのですが、手持ちの真鍮材の厚みの関係で底に敷く形に。
(後々完成したもの見たらはめ込み式にしても問題なさそうでした・・・)
まぁ、プロトタイプということなので気にしません。
刃を入れる所を削ったり、押え棒?をロウ付けして↓
ラウンドタイプなので底面はお好みに丸みを付けていきます↓
そもそも、なんでこんなの作っているかというと、市販されているものだと刃の大きさの割に台が幅広なので、アールのきつい所などは削りにくいというか無理でした。
というか、鉋の底面のアールによって隆起の自由度が妨げられている状態なので、好きな形に作ろうという企画です。
最近は、エグイ隆起の楽器がないというか、似たような隆起の楽器が多いのはみんな同じ鉋使っているからなんでしょうかね?
左は市販品。右は今回製作したプロトタイプ。ともに8mm幅の刃が入ります。 無駄な部分をなくしてスマートにしてアールも強めにしました。
いい感じですね~♫↓
きついアールにも対応できそうですね。
もう少し全長を短くした方がさらに使いやすそうな気がします。
色々なタイプの鉋を作りたくなる気持ちが少し分かりました。これ作るの結構楽しいです。
あとがき
フェルールをロウ付けするときに使っている小型のバーナーを使って製作しましたが、もう少し火力のあるものじゃないと母材が温まりきらない感じがしました。
自分のやり方が上手くないからかもしれませんが、いずれにしても、もう少し大きい鉋を作るときのことも考えると、少し大きいバーナーの購入を検討しないといけませんね。
おわり
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以前トクサの話をブログに書いていたら、 トクサいっぱいあるとこ知ってるぜ!!ってことで沢山いただきました。
自分が今まで見た中では一番の極太です! 下の薄緑の破片は、今まで使っていた物の中でも結構太目のやつです。
ちょっとした紙やすりくらいの大きさのが作れそうです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さて、
話は変わりますが、
以前、弓の革部分(サムグリップ)を象革で試していた弓ですがこんな感じに↓
ゴムのようになりました!!
象革は弓の革巻きとしては適した革だと思います。
耐久性は、数ある動物の革の中ではトップクラスです。表面は吸湿性があるので、指に汗をかいても滑りにくいです。
触り心地も最初はスエードのような感じですが、使い込むとゴムのような感じになってきます。とにかく滑りにくいです。
デメリットは作業性が悪いこと(職人側の話ですが)と、 海外に弓を持っていく可能性がある方は、ワシントン条約の関係もあるんで使わないほうがいいと思います。
村川ヴァイオリン工房http://murakawa-strings.com
とはいっても、 完成品を見せてもらっただけなので作り方は分からないので、とりあえず試しに一つ作ってみるのが早いかと。
それでは、プロトタイプの製作開始↓
(後々完成したもの見たらはめ込み式にしても問題なさそうでした・・・)
まぁ、プロトタイプということなので気にしません。
刃を入れる所を削ったり、押え棒?をロウ付けして↓
というか、鉋の底面のアールによって隆起の自由度が妨げられている状態なので、好きな形に作ろうという企画です。
最近は、エグイ隆起の楽器がないというか、似たような隆起の楽器が多いのはみんな同じ鉋使っているからなんでしょうかね?
左は市販品。右は今回製作したプロトタイプ。ともに8mm幅の刃が入ります。 無駄な部分をなくしてスマートにしてアールも強めにしました。
もう少し全長を短くした方がさらに使いやすそうな気がします。
色々なタイプの鉋を作りたくなる気持ちが少し分かりました。これ作るの結構楽しいです。
あとがき
フェルールをロウ付けするときに使っている小型のバーナーを使って製作しましたが、もう少し火力のあるものじゃないと母材が温まりきらない感じがしました。
自分のやり方が上手くないからかもしれませんが、いずれにしても、もう少し大きい鉋を作るときのことも考えると、少し大きいバーナーの購入を検討しないといけませんね。
おわり
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以前トクサの話をブログに書いていたら、 トクサいっぱいあるとこ知ってるぜ!!ってことで沢山いただきました。
ちょっとした紙やすりくらいの大きさのが作れそうです。
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さて、
話は変わりますが、
以前、弓の革部分(サムグリップ)を象革で試していた弓ですがこんな感じに↓
象革は弓の革巻きとしては適した革だと思います。
耐久性は、数ある動物の革の中ではトップクラスです。表面は吸湿性があるので、指に汗をかいても滑りにくいです。
触り心地も最初はスエードのような感じですが、使い込むとゴムのような感じになってきます。とにかく滑りにくいです。
デメリットは作業性が悪いこと(職人側の話ですが)と、 海外に弓を持っていく可能性がある方は、ワシントン条約の関係もあるんで使わないほうがいいと思います。
村川ヴァイオリン工房http://murakawa-strings.com
by murakawa-strings
| 2015-03-21 23:43
| 製作・修理